罫線を引く

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罫線とは何か

セルを囲むように、またセルの四辺を別々に設定して線を引いて、表などを見やすくするために使います。

Bordersコレクションで操作

Bordersコレクション内でどの罫線にするかは引数で指定します。

  • {書式} Range(範囲).Borders(引きたい箇所).Linestyle = 罫線の種類
  • {用例} Range(“C3:E6”).Borders(xlEdgeTop).LineStyle = xlContinuous
BorderAround メソッドを使う

選択したセル範囲の外枠罫線のみを引く場合は、BorderAround メソッドが便利です。

  • {書式} Range(範囲).BorderAround(LineStyle,Weight,ColorIndex,Color,ThemeColor)
  • {用例} Range(“C3:E6”).BorderAround Weight:=xlThick, LineStyle:=xlDouble, Color:=RGB(255, 255, 0)
  • {用例} Range(“C3:E6”).BorderAround 1, 4, 3
セルに罫線の設定をする

罫線を引きたい箇所を指定する定数【Borders(xlEdgeTop)】

定数説明
xlEdgeTop指定した範囲セルの上側の罫線
xlEdgeBottom指定した範囲セルの下側の罫線
xlEdgeLeft指定した範囲セルの左端の罫線
xlEdgeRight指定した範囲セルの右端の罫線
xlInsideHorizontal指定した範囲のすべてのセルの水平罫線
xlInsideVertical指定した範囲のすべてのセルの垂直罫線
xlDiagonalDown範囲内の各セルの左上隅から右下への罫線
xlDiagonalUp範囲内の各セルの左下隅から右上への罫線

罫線の種類・・・LineStyle【(LineStyle = xlContinuous)】

定数内容
xlContinuous1実線
xlDashDot4一点鎖線
xlDashDotDot5ニ点鎖線
xlSlantDashDot13斜破線
xlDash-4115破線
xlDot-4118点線
xlDouble-41192本線
xlLineStyleNone-4142線なし

罫線の太さを設定する・・・Weight

定数内容
xlMedium-4138普通
xlHairline1細線 (最も細い罫線)
xlThin2極細
xlThick4太線 (最も太い罫線)

罫線の色の設定・・・ColorIndex Color

枠番と枠色ColorIndexRGB10進法
1枠・白2RGB(255,255,255)16777215
2枠・黒1RGB(0,0,0)0
3枠・赤3RGB(255,0,0)255
4枠・青23RGB(0,102,204)13395456
5枠・黄6RGB(255,255,0)65535
6枠・緑50RGB(51,153,102)6723891
7枠・橙45RGB(255,153,0)39423
8枠・桃26RGB(255,0,255)16711935
罫線をを引くプロシージャ

Borders(定数)の定数で設定した罫線の種類に対して、LineStyle、Weight、ColorIndex(あるいはColor)を指定します。

Sub 罫線を引くA()
  ‘変数を Borderコレクションで宣言
      Dim myborder As Border

  ‘変数 myborder に Borderオブジェクトを格納
       'Borders(xlEdgeBottom)で罫線の種類を変える
      Set myborder = Range(“B3:D3”).Borders(xlEdgeBottom)

  With myborder
    .LineStyle = xlContinuous  ‘実線を指定
    .Weight = xlThick  ‘太線を指定
    .ColorIndex = 50  ‘緑色を指定
  End With
End Sub
Bodersコレクションで引数を指定しないと

Bordersコレクション内でどの罫線にするかは引数で指定します。格子の罫線を引くだけなら、どの罫線かを指定しなくても次のコードでセル範囲B2:D5に格子の罫線が引けます。「罫線を引くC」でも同じ結果が得られます。

Sub 罫線を引くB()
   Range("B2:D5").Borders.LineStyle = True
End Sub
Sub 罫線を引くC()
     Range("B7:D10").Borders.LineStyle = xlContinuous
 End Sub

Bodersコレクションは引数を指定しないと、四辺の罫線すべてを返します。また、罫線には線の種類(LineStyle)、太さ(Weight)、色(ColorIndex)を指定できますが、この中で必須なのはLineStyleだけです。WeightとColorIndexは省略すると標準の値が設定されます。

罫線の消去

セルに入力されたデータと、セルに設定された罫線を消去する時は「.Clear」を使いますが、罫線だけ消去したい時は次のようになります。

Sub 罫線を消去A()
   Range("a2").Clear                                                       ' 罫線と書式とセル内容クリア
   Range("c2").ClearFormats                                                   ' 罫線と書式をクリア
   Range("e2").Borders.LineStyle = xlLineStyleNone                  ' 上下左右の罫線をクリア
   Range("g2").Borders(xlEdgeTop).LineStyle = xlLineStyleNone ' 上側の罫線をクリア
 End Sub

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