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競馬を始めて50余年

第35回日本ダービーくらいから競馬を始め早や半世紀。一貫した予想方法があったわけでもなく、その時々誰もが行っている方法で勝馬を推理してきました。血統、馬場適性、距離適性、調教、近走の調子、厩舎関係、オッズ、タイム、出目、好きなトラックマンなど、ちょっと考えただけでもこのくらいは思い浮かびます。
馬券がまだ枠連、単勝、複勝だけの85年頃からオッズに興味を持ちはじめました。例えば枠連で単勝1番人気と2番人気の入った組番より1番と3番人気の組番の方が配当が低いといった現象や(同枠に3番・4番人気といったケースもあるが)、単勝オッズの変化などから勝負馬を推理し、通常の予想にそれらを加味して馬券を購入。なので場外に行くとまず、モニターに映し出される枠連と単勝オッズを用意した紙に書き写すことから始めていました。

パソコンを買ってオッズ分析?

オッズから勝負馬を推理するにはパソコンを覚えようと、安易な動機で88年頃にNECのUV11を手に入れました。しかし、どうやっていいかも知識はゼロ。Basicで作ろうとしたがあえなく挫折。そのうちLotus1-2-3を手に入れて、月刊誌Lotus1-2-3を定期購読。この雑誌はロータスの一般的な知識、関数、マクロの基礎、マクロでゲームを作る、ときとして特集で競馬のプログラム等々、硬軟織り交ぜて楽しくロータスを学び知識が身に付く素晴らしい雑誌でした。
どのような切り口でオッズを分析するか?試行錯誤の末、構想が固まってきたので、それに沿ってマクロを書く。とはいえ、まだ良く理解できていない中での修正、改善、変更という作業と、競馬週刊誌に掲載のレース結果や単勝と枠連のオッズを打ち込みデータベース作りを並行して行いました。1年間に集積された約3,000レースのオッズデータを分析し自作競馬ソフトが完成しました。
人気薄の馬券はデータベースのレース数が少ないため分析はできない状態でしたが、これが現在の自作ソフト「FactorX」の基礎になっています。

Lotus1-2-3で書いたマクロはExcelのそれとは全くちがっていました
Lotus1-2-3で書いたマクロはExcelのそれとは全くちがっていました

自作競馬ソフトが完成して

これで「UV11」と「Lotus1-2-3」そして貰った「ドットプリンター」環境での「オッズ分析ソフト」が完成。「ちょっとまて」当日のオッズはどこで入手するかという問題が。ラジオから流れるオッズ速報を聞きながらオッズを打ち込むのは自分には至難の業です。そのころ文字放送が受信できるテレビが発売されていて、競馬のオッズも受信できるというので購入となりました。
1レース分の単勝と枠連オッズを打ち込むのに2~3分、PCの計算時間が3分ほど、3レース分のデータをまとめてドットプリンターで印刷するのに数分かかります。オッズ入力からプリントアウトまで30分ほど要し、いまでは考えられないPC環境でした。プリントアウトした用紙を握って、いざ場外に勇んで向かうことになります。

Lotus1-2-3で枠連の分析結果をドットプリンターで印刷し、その用紙を握りしめて“いざぁ〜場外へ”と出陣となります。分析内容は電車内や場外で検討するわけですが、人気薄の組番はデータが少ないため確実性に欠けます。というと人気の組番は確実かといえば(笑い)予想をプリントした用紙にレース結果を書き入れて、気がついたところは次週までに手直しします。だからパソコンを覚える対象には競馬が一番と思います。

Lotus1-2-3のマクロをExcelのVBAに移行

93年からMacでDTPの仕事をはじめ、2000年にはMac版のExcelを買ってVBAを始めようと分厚いマニュアルを読んだが、さっぱりわからず頓挫です。そしてLotus1-2-3もWindows8になって危うくなりましたが、MacにWin7の仮想マシンを作り何とか動かしていました。
しかし先のことを考えた場合、早急にExcelに切り替えなければなりません。70歳を前に一念発起してLotus1-2-3のマクロをExcelのVBAに移行する作業に取り掛かりました。
VBAは本を買ったりネットで調べても糸口が分からない。それは点としての1つのステートメントや構文を面として連続でとらえていく発想に欠けていたことです。それさえ理解できれば、わからない構文は調べ、マクロを作り込んでいくことができます。

分析結果をわかりやすく表示

ワークシートの分析結果を友人に見せ、アドバイスをもらいながら表示方法の改善やマクロの修正を積み重ねてきました。
オッズを整理して、ゾーンごとに分類し全体像を可視化することにより、単勝と他の券種(枠連・馬連・馬単)との関係性があぶりだされます。22年3月現在で約58,000レースのオッズを分析しており、毎年約3,000レースが蓄積されますので人気薄の分析結果も信頼性が増していくものと考えています。

むすびに

マクロを勉強しようとしても目的が曖昧だと持続力をもって取り組めません。もし競馬が好きならマクロを覚えるチャンスです。自分の予想方法をパソコンにやらせる、そんな目標があれば大丈夫です。自作ソフトで分析して、土日のレースで納得した結果が出なければ、月曜日からは次週のために修正・改善に取り掛かります。これを繰り返していくうちにマクロは上達していきます。「競馬で学ぶエクセル」では、まだまだ拙いマクロですが自作ソフトの制作を考えている人のヒントになればと願っております。

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