騎手・調教師の勝利数や勝率などのランキングを、作成したオリジナルの出馬表に反映させて勝馬予想の参考にしたいと思いませんか。それにはまず、JRAのサイトからリーディング情報を取得してデータファイルを作ります。自作予想ソフトのFactorXでは、別ファイルとして作成した「オッズ分析データ」「期待値」「リーディング」の3つを、適宜外部データとして呼び出し出馬表に反映させています。データファイルを作ることにより、予想のファクターが多くなってきても予想ソフト本体の負担もなく容易にファイルの管理ができます。これをマスターすれば「今週の好調教馬」や「引退する騎手や調教師」、自分で収集した「次回狙い馬」などのファイルを作って出馬表に織り込むことができます。
第10回の今回は、騎手・調教師のリーディングファイルの作り方を中心に話しをすすめていきます。
リーディング情報ファイルを作る
データベースにするブックを新規に作成し、「リーディング情報」と名前をつけてマクロ有効ブックとして保存します。保存先は「出馬表作成ファイル」と同じディレクトリにします。(同じフォルダに入っていればOK)
ファイル「リーディング情報」は次のような3つのシートで構成し、JockeyとTrainerのシートレイアウトは同じもので、全国および10競馬場ごとのリーディングデータを配置しています。
- Jockeyシート…ジョッキーのリーディング情報を入力
シートのレイアウト完成後、このシートを複製してTrainerシートにします - Trainerシート…調教師のリーディング情報を入力
複製したJockeyシートをTrainerとシート名を変更します - Itemシート…当ブックで使うプルダウンリストを作成します
Jockeyシートのレイアウト
Jockeyシートは、全国(総合成績)と競馬場別の騎手成績を収めています。E列からU列を全国、WからALが札幌、以下、最後の小倉の騎手成績が FTからGI列に配置されています。
Jockeyシートのメニュー部分を作る
シートの全体像を把握できましたら細部を作っていきましょう。セルB4にプルダウンを作り、「指定馬場消去&入力」ボタンを配置します。プロシージャdata_delが書き終わったらこれをボタンに登録します。
Jockeyシートの項目名を入力
Jockeyシートのレイアウトの項目名は、JRAサイト〜騎手データ〜リーディングの項目名に準じて作成しています。
下図のようにJockeyシートのセルE1に全国と、セルE2からU3に項目を入力して全国のリーディングを複写するエリアを作ります。列幅はアバウトに作り込んでおき、リーディングデータを取り込んでから調整していきます。項目名で下図1の通算勝利数は「全国」のリーディングのみにある項目で競馬場別のデータにはないので、完成したら後述のように削除します。
Jockeyシートにプルダウンの設定、ボタンの配置、「全国」の項目名の入力が終わったらファイル「リーディング情報」に標準モジュールを追加してマクロ書きます。
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